ぺんてるの人 08

世界を舞台に、製品開発に挑む。

世界を舞台に、製品開発に挑む。

機械系(構造)横山昭人 商品開発本部 シャープ企画開発部 シャープ開発課/2010年入社

出身学部学科

工学部システムデザイン学科
大学では意匠デザインのゼミに入り、製品開発の企画立案から製品化までを総合的に学びました。卒業研究のテーマは「筆ペンの設計指針の作成」。

これまでのキャリア

いかにして理想の部品を加工するか。処理条件を徹底的に詰める。

入社以来、シャープペンシルの設計開発担当として6年のキャリアを積んできました。国内向け製品の開発からスタートし、入社4年目に海外向け製品を担当。どの案件でも新しいことに挑戦し、1つ製品開発のプロジェクトを終えるたびにスキルアップできたと実感しています。
たとえば入社2年目に初めて一人で任された“シュタインシャープ”では、機構設計に挑戦しました。このときの課題は、金属製のグリップをプレス加工で製造すること。コスト削減も目指して、新しい加工方法の開発に取り組みました。グリップのエッジが強いと手触りが悪くなってしまうため後処理で研磨するのですが、エッジを磨きすぎると金属の光沢が取れてしまいます。最適な手触りと光沢を出すため、協力会社と打ち合わせを重ねながら加工の処理条件を検討していきました。また、グリップは平らな金属の板をシャープペンシルの軸に合わせて丸める処理をするのですが、この形状の出し方にも苦労しました。どのような形状なら軸にフィットし、グリップが固定するのか。トライアンドエラーの連続で、何度も試作品を作っては検討を重ねました。今思うと初めての担当ということで、仕事へのモチベーションだけで乗り切ったような感がありますが、この案件を通じて加工の知識や、協力会社とのつきあい方など、多くを学ぶことができました。このときに得た貴重な知識と経験を生かして、次のプロジェクトに臨んだのです。

先人たちが築いた技術を継承し、新製品の開発につなげる。

元々私はグローバル事業に興味があり、いつか海外製品の開発に携わりたいと思っていたので、入社4年目に海外協力工場との案件を担当することが決まったときは、本当に嬉しかったですね。図面や作業標準書を英語で作成し、工程図も添えて現地の工場に送付。出来上がった試作品を評価した後に、製造依頼をかけました。また、現地に赴いてラインを確認し、量産試作の立ち会いも経験しました。
すべて英語でのやりとりだったため、メールの返事1つ書くのも一苦労でしたが、その苦労を上回るほどに大きな学びがありました。たとえば、現地で量産試作に立ち会ったときは、スタッフらの圧倒されるほどのパワフルな仕事ぶりや、自分の意見を主張しながらも、こちらの要求にすぐさま対応してくれるその姿を見て「この人たちなら、安心して製造を任せられる」と実感しました。英語によるコミュニケーションや、海外の協力会社との仕事の進め方など、数多くの学びがありましたが、個人的には海外の協力会社と信頼関係を築けたことが一番の収穫でした。
今、私は開発プロジェクトを離れ、当社がこれまで蓄積してきた設計技術を先輩社員から受け継いでいるところです。先輩方から継承した技術に私自身が培ってきた設計思想を融合させて、今後の開発技術を更に進化させるべく、努力を重ねていきたいと考えています。

私のお気に入り製品

私のお気に入り製品

「シュタインシャープ」

「シュタインシャープ」

思い出深い初の担当製品
シュタインシャープは、私が入社して初めて担当した製品。思い入れが深く、開発当時のことを今もよく覚えています。一番こだわったのは“持ち手”の部分。手になじんで持った時の負担を感じさせないように、フィット感を意識して設計しました。また、シャープペンシルの先端部分のパイプを長く取ってあるのもシュタインシャープの特徴。これはペン先の視認性を良くして、書きたいものを自由に書けるようにするための工夫です。
長く使っても疲れない
信頼感と安定感のある製品を目指してつくったシュタインシャープは、普段使いに最適です。ちょっとしたメモを書いたり授業でノートを取ったりと、あらゆるシチュエーションで使ってほしいですね。重心を低く設計しているので、長く使っても疲れにくいですよ。丈夫なペンなので、多少書き殴っても大丈夫。私も普段からガシガシ使っています!